イラストレーターでパスデータを製作する基本

カッティングシート文字の製作
例えばアクリル板やアルミ複合板にカッティングシート文字を貼ったり、ウィンドウディスプレイとして文字や模様を装飾する場合、 文字等をアウトライン化したパスデータが必要になります。
コンピューター(カッティングマシン)がパスに沿ってカットしていくので、写真はもちろん、イラスト等の画像データでは製作することができません。
イラストや文字が画像データでしかお持ちでない場合、トレース作業をしてパスデータを製作し直さなければならないのでご注意ください。

イラストレーターでパスデータを製作する基本
・ 文字は必ずアウトライン化すること。
また、文字やイラストを線で太らせている場合はパスのアウトラインをして線のいちばん外側をパス化する。
・ 交差しているオブジェクトは合体させる。
コンピューターはパスを読み取っていくので、画面で見て一つの形でもパスが重なっている場合は重なった部分をカットしてしまいます。
余分な分割やラインが入ったまま施工してしまうと、シートの縮みにより隙間が空くなどのトラブルになりますのでシートをカットし直さなければなりません。
・ パスはすべてクローズパスにする。
オープンパスというのは、パスの始点と終点が離れているもののことです。パスが離れているとその部分がカットされません。
・ あまり細い線や複雑な形、小さすぎる文字等は製作できないこともあります。
線なら太さ1mm以上、文字なら10mm角以上を目安にしてください。
また、パスのアンカーポイントもできるだけ減らして簡潔なオブジェクトにしたほうが仕上がりがきれいなものになります。
ガラス等に内貼りしたり、透明な板に裏貼りする場合は、オブジェクトを反転させた状態でカットします。
その場合カッティングシートの裏側の色が見えますのでシートの選び方も注意しましょう。カッティングシート(マーキングフィルム)は白糊ではなくクリアー糊のものを選ばないといけません。

イラストレーターでパスデータを製作

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